マイホームを購入するということは、人生に一度あるかないかと言えるほど大きな大きなイベントです。そのため、その購入にあたって後々できるだけ後悔したくないという思いを強く持っている方は多いことでしょう。そのような方に、ぜひその利用をおすすめしたいのが「ホームインスペクション」です。その名を耳にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
そんな「ホームインスペクション」は、購入を決めたあるいは考えている建物の今のコンディションを正しく知ることができる診断を意味する言葉です。そして、その具体的な診断内容としては、現状どのような劣化が出ていてその原因はどのくらいで何が原因で今後どれくらいもつのかというものや、そもそも欠陥がないか、また改修すべき場所がないか、また改修する場合にいくらかかるかなどが含まれます。それゆえに、中古住宅売買時にはその取引を円滑に安心して進めるうえで欠かせない存在と言えます。
関西圏に住んでいるものです。昨年、築32年の中古住宅を購入しました。立地が非常に気に入ったのと、その辺りの相場として安かったため、買う気ではいました。ただ、やはりかなり古い家であったので、かなり迷ってはいました。そんな中、家選びの本の中にホームインスペクションのことが載っており、契約前に診断をお願いしました。
不動産業者にはやや難色をしめされ、そんなに受ける人はいませんよ…とやんわり言われましたが、押しきってお願いしました。
ネット検索で出てきた大手と思われるホームインスペクション専門の業者を手配しましたが、結局来られたのはあまり詳しくなさそうなアットホームな雰囲気の年配の建築士の方でした。登録制で請負業のような形態の方が派遣されてくるような仕組みなのかな?と思います。ただ、きちんと一級建築士の資格はもっておいででしたし、床面が水平かどうかや柱から変な音がないかなど一般的な診断すべきところは見てくださいました。天井に断熱材を入れた方が夏涼しくてよいですよ、などのアドバイスもいただけて、結果的にはよかったと思います。ただ、その業者のサイトにはホームインスペクションに非常に詳しい方もいらっしゃるようなことも書いてあったので、来る方によって当たり外れもあるのかなと思いました。料金は1時間ほど見ていただいて10万円でした。結局、住宅は購入して今のところ問題なく住んでおります。